冷え性は『万病の元』の格言がある様に、冷え性が病気を、熱中症が突然死を引き起こしています。驚くことに、熱中症は猛暑時よりも寒い冬に多く発症しています。例えば、寒い冬に多い高齢者の風呂での溺死事故(2万人/年間)、保育園などでの衣服の着せ過ぎ・温め過ぎ(床暖房)などによる衣服内温度の上昇によって引き起こされる乳幼児突然死症候群(SIDS)がそうです。日本では、SIDSは原因不明の病気と定義されていますが、私は長年の体温調節の研究から(衣服内)熱中症がSIDSの本態と考えています。アメリカでは久保田のSIDS Mechanism が主流です。SIDS(衣服内熱中症)は車内に放置された乳幼児の車内熱中症による死亡事故と同じメカニズムです。

平成29年11月に発刊した『妊婦と赤ちゃんに学んだ冷え性と熱中症の科学』の本を読んで頂くと人間にとって冷え性と熱中症がいかに危険かが分って頂けるでしょう。不快(寒い・暑い)な環境温度が高齢者や乳幼児に病気・突然死を引き起こしているのです。人間の体温は37℃であれば正常と考えられていますが、不快(寒い・暑い)な環境温度では体温が37℃でも冷え性・熱中症は起こり得るのです。冷え性と熱中症は背中合わせで、病態は正反対です。それらの原因と予防法に関する研究をこれからも皆様に報告していきます。最後に、5年間腐らない佐賀の名水 非加熱天然水「天使の希水」のご支援も引き続きよろしくお願いします。           

                   
 久保田生命科学研究所 久保田史郎(代表) 平成30年1月吉日