日本の分娩室は寒過ぎる | ||
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日本の伝統的な産湯と乳母の役割 | ||
新生児の「温めるケア」 | ||
「温めるケア」新生児死が半減 【米国小児科学会】 |
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2013年1月24日 米国学会短信 Helping Babies Breathe Training Significantly Reduces Newborn Deaths American Academy of Pediatrics 1/21/2013 米国小児科学会(AAP)は1月21日、アフリカのタンザニアに「赤ちゃんの呼吸補助(helping babies breath:HBB)」と呼ばれる教育の仕組みを2009年に導入して以来、新生児の24時間以内の死亡がほぼ半減 したと報告した論文を紹介した。学会が発行するPediatrics誌2月号に掲載している。研究グループはごく基本的な介入方法で、全ての出産に適用できるものと強調している。 HBBとは出産のための教育プログラムで、いわば「温めるケア」である。出生後に赤ちゃんを温め、体を拭いて乾かし、口の中を吸引し、必要ならば人工呼吸器により蘇生を行うというものだ。研究グループはHBBによって、新生児の24時間以内の死亡が47%減少。出生直後の死も減らせたと伝えている。 この結果から、研究グループはHBBは病院も含めた施設で有効で、医療資源が限られた国では全面的に導入すべきだと主張している。 |
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分娩時の寒冷刺激(胎内と胎外の環境温度差)が強すぎると、生後1時間以内に約2℃~3℃の体温低下が起きる。恒温動物である赤ちゃんは、放熱を防ぐ為に手足の末梢血管を持続的に収縮させる。この時、カテコラミン(血管収縮ホルモン)が分泌される。ところが、カテコラミンは手足の末梢血管だけでなく、肺血管も同時に収縮させる。肺動脈が収縮すると肺血管抵抗が増し、肺動脈に入る血流量が減少する。そのため、心臓から出た血液は血管抵抗の低い胎児期の動脈管・卵円孔を通り、大動脈に流入する。この状態を肺高血圧症と呼ぶ。新生児にとって最も危険な状態である。 新生児にチアノーゼが出現する理由は、肺で酸素化されないまま大動脈に直接流入するからである。肺高血圧症(チアノーゼ)の早期発見より、肺高血圧症に陥らないように医学的管理(温めるケア)をする事が産科医の務めである。肺高血圧症の症状は、チアノーゼ(低酸素血症)・冷え症・呼吸障害(過呼吸・陥没呼吸・呻唸)である。つまり、出生直後のカンガルーケア(早期母子接触)中の心肺停止事故は、寒冷刺激が強すぎた為に引き起こされた医療事故である。その証拠は、第28回 周産期シンポジウムの「カンガルーケア中断の理由」にある。出生直後の新生児管理は、母乳育児の前に、「温めるケア」から始めるべきである。 |
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★現代産科学は出生直後の「低体温症」を生理的現象と誤って定義している。産科医・助産師は低体温症を生理的現象と間違いを教えられているために低体温症を防ごうとしない。 医学会は人生の始まりに低体温症を生理的現象と定義し、間違ってボタンの掛け違いをした。 その結果、胎内から胎外生活への適応障害(チアノーゼ・初期嘔吐、低血糖、黄疸、体重減少)をも生理的現象と誤っている。 赤ちゃんの黄疸は出て当たり前と思われているが、当院では治療を必要とする重症黄疸はまず出ない。出生直後の体温管理を見直すだけでNICU入院児は激減する。 出生直後の低体温症を防ぎ適応障害をなくす医学的管理こそが発達障害児発生防止策である(久保田)。 |
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