[目次]

プロローグ[はじめに]

第1章/お産の歴史
 1)周産期医学の進歩とこれからの問題点
 2)生活習慣病と難産
 3)産湯と赤ちゃん
 
第2章/安産のための設計図
 1)自然分娩の条件 12
 2)妊婦の理想的体重増加について 13
    当院の栄養指導法 13
    成績 14
    各肥満度群における妊婦の理想的体重増加について 16
    妊娠中の体重増加と新生児体重 17
 3)安産のための理想的な赤ちゃんの体重について 18
 4)帝王切開について 19
    母親教室における栄養指導の効果と帝切率について 19
    帝王切開の適応について 20
 5)当院における妊婦指導 23
    母親教室における栄養指導の効果 24
 6)妊婦水泳と予防医学 28
    妊婦水泳の目的と効果 29
    妊婦水泳の特長と安全性について 32
    妊婦水泳が安全に行われるためのCheck Point 33
   
第3章/無痛分娩(産科麻酔)について 35
  はじめに 37
 1)我が国ではどうして無痛分娩が普及しないのか 38
 2)分娩経過と“産痛”について 40
 3)“産痛”に影響をおよぼす要因について 42
 4)無痛分娩法の種類と、その長所・短所について 43
 5)安産効果を目的とした分娩第2期の局所麻酔法(陰部神経ブロック)について 46
 6)最近の新しい麻酔法−硬膜外モルヒネ法−について 50
 7)妊婦さんが希望する理想の無痛分娩(産科麻酔法)について 52
 8)無痛分娩が正しく普及するために 53
 9)自然分娩とは 54
第4章/赤ちゃんは訴えている
57

 1)新生児医療の変遷と問題点

59
 2)体温管理の歴史と予防医学 60
 3)新生児早期の体温管理をめぐって 61
    出生直後の児の体温下降の原因について 61
    寒冷刺激のメリット・デメリット 61
 4)新生児早期における体温調節機構 62
    出生直後の赤ちゃんはふるえている 62
 5)低温環境は赤ちゃんの消化機能を低下させる 64
  <cool群、(低体温)ではなぜ初期嘔吐が多いのか?> 64
    新生児早期の体温が腸管の血流量におよぼす影響について 65
 6)当院では、なぜ“初期嘔吐”が激減したのか? 66
  <cool群、warm群における血糖値の違いから、初期嘔吐の原因を考察する> 67
    初期嘔吐の原因について 68
  <超早期混合栄養法が血糖値・遊離脂肪酸・胎便排泄におよぼす影響> 69
    血糖値への影響 69
    遊離脂肪酸(FFA)への影響 70
    胎便排泄におよぼす影響 71
 7)超早期混合栄養法は正常新生児にも有用である 73
    新生児の体温調節機構に異常を示した低血糖症の1例 74
    “超早期栄養”がなぜ重要なのか? 75
 8)栄養法の違いが児の体重発育に影響する 76
    体重発育曲線について 76
    生理的体重減少について 78
 9)新生児黄疸について 80
  <人種によって黄疸の診断基準に“なぜ”違いが生じるのか?> 80
  <栄養法の違いは黄疸発症に影響を与える> 82
    血清ビリルビン値の経時的変化の比較 82
    ピークビリルビン値の分布 83
    ピークビリルビン値の出現と日令との関係 83
  <母乳性黄疸 :その原因について> 84
    栄養法の違いからみたカロリー摂取量の比較 85
    栄養不足は重症黄疸の危険因子 86
    当院では“なぜ”重症黄疸が発症しないのか? 87
    遷延性黄疸の原因について 89
 10)母乳哺育推進運動の歴史 91
 11)完全母乳栄養の問題点 93
    ビタミンK欠乏症について 93
    新生児メレナの発生時期と患児の特徴について 93
    完全母乳哺育では“なぜ”新生児出血症が発症しやすいのか? 94
 12)我国における新生児管理の問題点 96
   <赤ちゃんは「お弁当と水筒を持って生まれてくる」・・・本当でしょうか?> 96
   <人工乳は本当に悪玉でしょうか?> 97
   <黄疸はでて当たり前か?> 98
 13)新生児医療における意識改革 99
   <早期新生児に栄養失調はないのか?> 99
   <新生児黄疸はイエローカード?> 101
   <正常・成熟児にもRECOVERY ROOMを!> 102
第5章/乳幼児突然死症候群
105

 1)新生児における体温管理の注意点

107
    ■赤ちゃんの特性について 107
    赤ちゃんの体温調節の仕組みについて 108
    児の行動(啼泣や睡眠など)と体温調節との関連性について 111
 2)乳幼児突然死症候群について 112
    SIDSとは 112
 3)SIDSの病態を解明する 114
    ■SIDSの特徴 115
   <これまで正常であった赤ちゃんが睡眠中になぜ“高体温”になるのか> 116
   <“うつ伏せ寝”は体温調節機構にどのような影響をおよぼすのか> 117
   <高温環境が赤ちゃんの体温調節機構および呼吸機能におよぼす影響について> 118
 4)SIDSの病態像について 120
    現在、考えられているSIDSの病態像について 120
    高体温(発熱・うつ熱)の原因とその特徴 121
    “うつ熱”はSIDSの危険因子 122
 5)SIDSの発生機序・・・新仮説 124
    SIDSの発生機序:要約 126
 6)SIDSの発生機序、その新仮説を検証する 127
    疫学調査結果との関連から新仮説を検証する 127
    剖検所見との関連から新仮説を検証する 129
 7)考察 132
    熱産生亢進そして抑制(低下)はどのような場合におこるのでしょうか 132
    環境温度が赤ちゃんの体温調節機構、特に熱量に及ぼす影響について 134
 8)まとめ 135
<SIDS発症を防ぐために> 137
<乳幼児におけるチャイルド・シートのより安全な着用法について> 138
第6章/皆様からのメッセージ
141
    「イグザミネーション」−検証−   イグザミナ九州支局長 高木直美 143
    報道 146
    妊産婦さんからのメッセージ 148
    麻酔医からのメッセージ 161
    産婦人科医からのメッセージ−この本に接して私自身の産科診療が変わった−  
産婦人科医師  佐野正敏  
163
   
引用文献ならびに主な学会活動・社会活動 167

エピローグ[おわりに]

 
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