SIDS予防7ヶ条
久保田産婦人科麻酔科医院 久保田史郎
(1)室内では、睡眠中の赤ちゃんに、帽子、靴下、足付きロンパース、毛布などの「着せ過ぎ」 に注意しましょう。 「着せ過ぎ」は放熱を妨げ、児を高体温化(うつ熱)にするから危険です。

(2)うつ伏せ寝は、放熱した自分の熱で腹部を温める作用があります。
 「着せ過ぎ」 と 「うつぶせ寝」 の組合せは 、“うつ熱” を招き、最も危険です。

(3)睡眠中の赤ちゃんの衣類、シーツ、布団は、吸湿性のよいものが安全です。

(4)ストーブの側、ホットカーペットの上に寝かせるのは危険です。

(5)熱過ぎる人工ミルクは体を内側から温めます。ミルクの温度に注意し、必ず抱いて飲ませましょう。ミルクの成分がSIDSの危険因子ではありません。

(6)児が静かに眠り続ける時は、“着せ過ぎ” ではないかに注意しましょう。

(7)SIDSから赤ちゃんを守るために、「発熱」 と 「うつ熱」 の違いを学習しましょう。



SIDSから赤ちゃんを守るために、SIDS予防7ヶ条を下記の学会で提言した。
(第8回SIDS学会2002年2月、第39回日本新生児学会(2003年7月)