
赤ちゃんの粉ミルクを作るとき
「水道水を使っても大丈夫?」
「湯冷ましとは何が違うの?」
「ウォーターサーバーのほうが安全で便利?」
と迷う方も多いでしょう。
結論からいうと、日本国内で通常どおり飲める水道水は、粉ミルクの調乳に使用できます。
水道水を一度沸騰させ、粉ミルクと混ぜる時点で70℃以上のお湯を使うのが基本です。
高価なミネラルウォーターやウォーターサーバーがなければ、粉ミルクを安全に作れないわけではありません。
ただし、水道水、湯冷まし、ウォーターサーバーでは、それぞれ役割や使い方が異なります。
特に注意したいのが、湯冷ましだけで粉ミルクを溶かさないことです。
粉ミルクは完全な無菌食品ではないため、最初に70℃以上のお湯を触れさせる必要があります。
この記事では、水道水、湯冷まし、ウォーターサーバーを安全性、手間、費用の面から比較し、自宅に合った調乳方法を解説します。
調乳には日本の水道水を使える
日本国内で、自治体から飲用制限などの案内が出ていない水道水は、基本的に粉ミルクの調乳に使用できます。
日本の水道水の多くは、カルシウムやマグネシウムの少ない軟水です。国内で販売されている一般的な乳児用粉ミルクも、日本の水道水で作ることを想定してミネラル量が調整されています。
そのため、赤ちゃん用だからといって、必ず市販水やウォーターサーバーの水を用意する必要はありません。
調乳に使用するときは、次の手順を守りましょう。
1.新しく出した水道水を使用する
2.やかん、鍋、電気ケトルなどで一度沸騰させる
3.粉ミルクと混ぜる時点で70℃以上のお湯を使用する
4.粉ミルクの商品表示どおりの量で作る
5.流水や冷水で授乳できる温度まで冷ます
6.作ったミルクはできるだけ早く飲ませる
7.飲み残しは保存せずに捨てる
粉ミルクを70℃以上のお湯で作る理由や詳しい手順は、粉ミルクの正しい作り方|70℃以上が必要な理由で解説しています。
水道水・湯冷まし・ウォーターサーバーの違い
水道水、湯冷まし、ウォーターサーバーは、同じ「調乳に使う水」としてまとめられがちですが、それぞれ意味や使い方が異なります。
| 種類 | 調乳への使用 | 主な役割 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 水道水 | 使用できる | 沸騰させて調乳用のお湯にする | 水質異常や飲用制限がないか確認する |
| 湯冷まし | 条件付きで使用できる | 70℃以上のお湯で粉を溶かしたあと、温度や量を調整する | 冷たい湯冷ましだけで粉を溶かさない |
| ウォーターサーバー | 機種による | 調乳用のお湯や水をすぐ用意する | 温度、水の硬度、衛生管理を確認する |
| 市販の軟水 | 使用できる | 水道水が使えない場合などの代替 | 硬度とメーカーの案内を確認する |
| 硬水 | 避ける | 調乳には通常使用しない | 沸騰させても軟水にはならない |
最も費用を抑えやすいのは水道水です。
ウォーターサーバーは準備時間を短縮しやすい一方で、月額費用や衛生管理が必要になります。
湯冷ましは水道水と別の種類の水ではなく、一般には一度沸騰させたあとに冷ました水を指します。
水道水で粉ミルクを作る方法
水道水を使った基本的な調乳方法を確認しましょう。
実際に作るときは、使用している粉ミルクの容器に記載された手順を優先してください。
1.新しく出した水道水を使う
調乳には、蛇口から新しく出した水を使います。
長時間水道を使用していなかった場合は、しばらく水を流してから使用しましょう。
給湯器から出るお湯ではなく、基本的には水道の冷水をやかんや電気ケトルに入れて沸かします。
給湯器や配管の状態によっては、お湯に金属成分や配管内の汚れが混ざる可能性があるためです。
2.水道水を一度沸騰させる
やかん、鍋、電気ケトルなどを使い、水道水を一度沸騰させます。
電気ケトルを使用する場合は、自動的にスイッチが切れるまで加熱します。
水道水を長時間煮立たせ続ける必要はありません。沸騰を確認できたら、やけどに注意しながら調乳に使用します。
3.70℃以上のお湯で粉を溶かす
粉ミルクと混ざる時点で、お湯が70℃以上あることが重要です。
厚生労働省の家庭向け資料では、沸騰させたお湯を30分以上放置しないよう案内しています。
これは「沸騰してから30分待つ」という意味ではありません。
お湯の量、室温、季節、容器によって冷める速さは異なります。時間だけで判断せず、70℃未満になる前に使用しましょう。
4.授乳できる温度まで冷ます
粉ミルクを完全に溶かしたら、哺乳びんにふたをして、流水や冷水に当てます。
哺乳びんの外側が冷めていても、中のミルクがまだ熱い場合があります。授乳前に、手首や腕の内側へミルクを数滴垂らし、熱すぎないことを確認してください。
電子レンジで温度を調整すると、部分的に高温になることがあります。やけどの危険があるため、調乳済みのミルクを電子レンジで温めるのは避けましょう。
調乳に水道水を使わないほうがよい場合
通常の水道水は調乳に使えますが、すべての状況で使用できるわけではありません。
次のような場合は、水道水の使用を控え、自治体や水道事業者の案内を確認してください。
・自治体から飲用を控えるよう案内が出ている
・断水や水道管工事のあとで水が濁っている
・赤色や茶色の水が出る
・通常とは違うにおいや味がする
・水質事故が発生している
・災害によって水道設備が被害を受けている
・海外などで水道水の飲用が推奨されていない
水道水に化学物質などが混入している場合は、沸騰させても安全になるとは限りません。
見た目が透明になったからと自己判断せず、自治体が安全を確認するまでは、調乳に適した市販水や給水を使用しましょう。
湯冷ましとは?
湯冷ましとは、一般に水を一度沸騰させたあと、使用できる温度まで冷ましたものです。
ただし、「湯冷ましを調乳に使う」という言葉には、主に次の2つの意味があります。
・粉ミルクを溶かすためのお湯として使う
・70℃以上のお湯で粉を溶かしたあと、出来上がり量や温度を調整するために使う
この2つは同じではありません。
冷めた湯冷ましだけで粉を溶かさない
40℃程度まで冷めた湯冷ましだけで粉ミルクを溶かすのは避けてください。
粉ミルクは完全な無菌食品ではなく、製造工程や開封後に細菌が入り込む可能性があります。
そのため、最初に粉ミルクへ触れるお湯は70℃以上である必要があります。
赤ちゃんがすぐに飲める温度だからといって、最初からぬるい湯冷ましだけで作るのは適切ではありません。
70℃以上で溶かしたあとに湯冷ましを足す方法
粉ミルクの商品によっては、必要量の3分の2程度の70℃以上のお湯で粉を溶かし、そのあと湯冷ましやお湯を足して出来上がり量に調整する方法が案内されています。
この方法では、最初に粉全体へ70℃以上のお湯を触れさせることが重要です。
ただし、粉とお湯を入れる順番や、途中で湯冷ましを加えてよいかは商品によって異なります。
必ず使用している粉ミルクの容器に書かれた作り方を確認してください。
湯冷ましを保存するときの注意点
家庭で作った湯冷ましは、長時間の常温保存に向きません。
保存中に容器や空気から細菌が入る可能性があるため、次の点に注意してください。
・清潔な容器を使用する
・必要な量だけ用意する
・室温に長時間置かない
・一度口をつけた水は保存しない
・古い湯冷ましに新しい水を継ぎ足さない
・においや濁りがある場合は使用しない
安全性を優先するなら、その都度新しく用意する方法が分かりやすいでしょう。
市販の赤ちゃん用純水を湯冷ましとして使う場合は、商品の表示に従って保存してください。
ウォーターサーバーは調乳に使える?
ウォーターサーバーも、必要な条件を満たしていれば粉ミルクの調乳に使用できます。
お湯を沸かす時間を減らせるため、夜間の授乳や授乳回数が多い時期には便利です。
一方で、「ウォーターサーバーなら必ず安全」「温水が出ればどの機種でも調乳に使える」とは限りません。
使用する前に、次の条件を確認しましょう。
注水したお湯が70℃以上ある
最も重要なのは、粉ミルクと混ざる時点で70℃以上あることです。
サーバー本体の表示が70℃でも、給水口から出て哺乳びんに入るまでに温度が下がる可能性があります。
70℃ちょうどの設定では余裕が少ないため、通常温水の温度、高温モード、再加熱機能などを確認しましょう。
省エネモードでは温水温度が低くなる機種もあるため、使用時のモードにも注意が必要です。
水が軟水または調乳向けである
ウォーターサーバーには、天然水を使うタイプと、RO膜で処理した水を使うタイプがあります。
どちらの水でも、飲用に適しており、粉ミルクメーカーやサーバー会社が調乳に使えると案内していることが重要です。
天然水の場合は、硬度を確認しましょう。
調乳用には硬度120mg/L未満の軟水を選び、迷った場合は硬度60mg/L以下を目安にすると選びやすくなります。
軟水と硬水の違いについては、赤ちゃんに軟水?硬水?調乳に適した水で詳しく解説しています。
メーカーが調乳への使用を案内している
ウォーターサーバーごとに、加熱方法、タンクの構造、水の処理方法、温水の設定温度が異なります。
公式サイトや取扱説明書で、赤ちゃんの粉ミルク作りへの使用が案内されているか確認しましょう。
「赤ちゃんにもおすすめ」という広告だけでなく、次の内容まで確認すると安心です。
・通常温水の温度
・省エネモード使用時の温度
・再加熱機能の有無
・水の硬度
・水の殺菌・処理方法
・給水口の清掃方法
・ボトルの交換方法
・フィルターや本体のメンテナンス方法
給水口や受け皿を清潔に保てる
ウォーターサーバー内部に衛生機能が付いていても、給水口や水受け皿の汚れまで自動的に取り除けるとは限りません。
給水口は、手、哺乳びん、コップなどが近づきやすい場所です。
メーカーが指定する方法と頻度で清掃し、ぬめりや汚れが残らないようにしましょう。
ボトル交換や給水タンクへの補充を行うタイプでは、接続部分やタンクの衛生管理も必要です。
チャイルドロックが付いている
ウォーターサーバーの温水は高温です。
赤ちゃんが成長してつかまり立ちや歩行を始めると、自分でレバーやボタンに触れる可能性があります。
温水側にチャイルドロックがあるか、解除方法が子どもに分かりにくいかを確認しましょう。
設置場所にも注意し、電源コードや転倒防止対策も確認してください。
厚生労働省の手順に最も沿いやすいのは沸騰させた水
ウォーターサーバーの温水が70℃以上でも、「水を一度沸騰させる」という厚生労働省の家庭向け手順と完全に同じとは限りません。
ウォーターサーバーの水は、製造段階でろ過や加熱殺菌などが行われていますが、処理方法は製品によって異なります。
そのため、厚生労働省の手順に最も忠実な方法は、飲用できる水道水や市販水を一度沸騰させ、70℃以上のお湯で調乳する方法です。
ウォーターサーバーを使う場合は、メーカーが調乳への使用を明確に案内している機種を選び、温度や衛生管理の条件を守りましょう。
水道水・湯冷まし・ウォーターサーバーを詳しく比較
安全性
水道水は、日本国内で通常どおり飲用できる状態であれば調乳に使用できます。一度沸騰させるため、安全な手順を取りやすい方法です。
湯冷ましは、作り方と保存方法が重要です。冷めた湯冷ましだけで粉を溶かさず、必要に応じて調乳後の量や温度調整に使用します。
ウォーターサーバーは機種による差が大きく、水の処理方法、温度、衛生管理を確認する必要があります。
手間と時間
水道水は、使用するたびに沸騰させる手間があります。特に深夜の授乳では、沸騰させてから冷ます時間を長く感じることもあるでしょう。
湯冷ましをあらかじめ衛生的に準備しておけば、商品表示で認められている方法に限り、調乳後の温度調整を短縮できます。
ウォーターサーバーは、温水をすぐに出せることが大きなメリットです。ただし、実際の温度確認や本体の清掃は必要です。
費用
水道水は、3つの方法の中で最も費用を抑えやすい方法です。
湯冷ましも水道水から作れば、追加費用はほとんどかかりません。市販の赤ちゃん用純水を使う場合は購入費用が発生します。
ウォーターサーバーでは、水代のほかに、サーバーレンタル料、電気代、配送費、メンテナンス費用などがかかる場合があります。
災害時の使いやすさ
水道水は、断水すると使用できません。電気ケトルや電気ポットも、停電時には使えない場合があります。
ウォーターサーバーは、停電中でも常温水を出せる機種がありますが、温水機能は通常使用できません。ボタン式など、電気がなければ出水できない機種もあります。
災害時の調乳に備えるなら、軟水の保存水だけでなく、水やお湯を加えずに使える乳児用液体ミルクも用意しておくと安心です。
水道水とウォーターサーバーはどちらが調乳におすすめ?
どちらが適しているかは、授乳回数、予算、住宅環境、家族の生活時間によって異なります。
水道水が向いている家庭
次のような家庭は、水道水を使った調乳が向いています。
・できるだけ費用を抑えたい
・電気ケトルやポットで簡単にお湯を沸かせる
・キッチンと赤ちゃんの寝室が近い
・ウォーターサーバーの設置場所を確保しにくい
・ボトル交換や定期清掃を増やしたくない
・厚生労働省の基本手順に沿って調乳したい
通常の水道水を一度沸騰させて使えば、調乳用として十分です。
ウォーターサーバーが向いている家庭
次のような家庭では、ウォーターサーバーが役立つ可能性があります。
・夜間の授乳回数が多い
・毎回お湯を沸かす負担を減らしたい
・双子などで調乳回数が多い
・家族も日常的に水やお湯を使う
・調乳に適した軟水を安定して確保したい
・サーバーの清掃や管理を続けられる
・月々の費用より時短を重視したい
ただし、契約前に最低利用期間や解約金も確認しておきましょう。
「赤ちゃん向け」と紹介されていても、家庭の使用量によっては水を使い切れなかったり、反対に追加注文が必要になったりすることがあります。
調乳方法は家庭の負担も考えて選ぶ
安全な方法を守ることは大切ですが、毎日の授乳で無理なく続けられることも重要です。
粉ミルクの調乳は、1日に何度も必要になる場合があります。
特に夜間は、赤ちゃんが泣いている中で、手洗い、計量、調乳、冷却まで行わなければなりません。
水道水で負担を感じない場合は、無理にウォーターサーバーを導入する必要はありません。
反対に、毎回お湯を沸かすことが大きな負担になっている場合は、調乳対応の電気ポットやウォーターサーバー、液体ミルクなどを組み合わせる方法もあります。
大切なのは、「高価な水を使うこと」ではなく、次の条件を守れる方法を選ぶことです。
・飲用できる安全な水を使う
・硬度の低い軟水を使う
・粉と混ぜる時点で70℃以上にする
・器具や給水口を清潔にする
・商品表示どおりの濃さで作る
・完成したミルクを長時間放置しない
調乳用の水を幅広く比較したい方は、赤ちゃんの調乳に使う水の選び方も参考にしてください。
調乳に使う水道水に関するよくある質問
水道水をそのまま粉ミルクに入れてもよいですか?
粉ミルクの調乳には、水道水を一度沸騰させ、粉ミルクと混ぜる時点で70℃以上のお湯を使用するのが基本です。
蛇口から出した常温の水道水だけで、粉ミルクを溶かすのは避けてください。
調乳に使う水道水は何分沸騰させればよいですか?
一般的な家庭での調乳では、水がしっかり沸騰したことを確認できれば、長時間煮立たせ続ける必要はありません。
電気ケトルの場合は、自動で加熱が止まるまで沸かします。
沸騰後は30分以上放置せず、粉ミルクと混ぜる時点で70℃以上を保ってください。
蛇口から出るお湯を調乳に使えますか?
給湯器から出るお湯をそのまま調乳に使うのは避け、基本的には水道の冷水をやかんや電気ケトルで沸かしてください。
給湯器や配管内に長くとどまったお湯は、調乳用として適さないことがあります。
浄水器の水は調乳に使えますか?
元の水道水が飲用でき、浄水器が適切に管理されていれば使用できます。
ただし、浄水器を通しただけで無菌になるわけではありません。
カートリッジの交換時期を守り、新しく出した浄水を一度沸騰させて使用してください。
塩素が取り除かれた浄水は保存に向かない場合があるため、長時間くみ置きしないようにしましょう。
湯冷ましだけで粉ミルクを作れますか?
70℃未満まで冷えた湯冷ましだけで、粉ミルクを溶かすのは避けてください。
最初に70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かしたうえで、商品表示に認められている場合に限り、湯冷ましを足して出来上がり量や温度を調整します。
湯冷ましを水筒に入れて保存できますか?
清潔な容器で短時間保管することはできますが、家庭で作った湯冷ましを長時間保存するのは避けたほうが安全です。
水筒や容器を十分に洗浄し、古い湯冷ましへ新しいものを継ぎ足さないでください。
保存時間や使い方に迷う場合は、その都度新しく用意するほうが分かりやすいでしょう。
ウォーターサーバーのお湯なら沸騰させなくてもよいですか?
メーカーが粉ミルクの調乳に使えると案内しており、粉ミルクと混ざる時点で70℃以上を保てる機種なら、調乳に使用できる場合があります。
ただし、ウォーターサーバーごとに水の処理方法や温度が異なります。
厚生労働省の家庭向け手順に最も忠実なのは、水を一度沸騰させて使用する方法です。サーバーを使用する場合は、公式の取扱説明書を確認してください。
ウォーターサーバーの冷水を混ぜてもよいですか?
最初から温水と冷水を混ぜて70℃未満にし、そのお湯で粉ミルクを溶かすのは避けてください。
粉ミルクには、最初に70℃以上のお湯を触れさせる必要があります。
70℃以上のお湯で粉を十分に溶かしたあと、冷水を足してよいかは粉ミルクの商品表示を確認してください。
ウォーターサーバーの冷水側の給水口やタンクの衛生状態にも注意が必要です。
水道水には塩素が含まれていますが大丈夫ですか?
日本の水道水は、水道法に基づく水質基準に適合するよう管理されています。
通常どおり飲用できる水道水であれば、粉ミルクの調乳に使用できます。
塩素が気になるからといって、長時間くみ置きした水を使用するより、新しく出した水道水を沸騰させて使うほうが分かりやすいでしょう。
マンションの貯水槽の水も調乳に使えますか?
適切に管理され、通常どおり飲用できる水であれば、基本的に調乳へ使用できます。
水に濁り、異臭、色の変化がある場合や、貯水槽の管理状態が分からない場合は、建物の管理会社や水道事業者へ確認してください。
赤ちゃん用の水を買わないといけませんか?
日本国内で問題なく飲める水道水があれば、必ずしも赤ちゃん用の水を購入する必要はありません。
市販水を使う場合は、商品名ではなく、飲用できることと硬度を確認しましょう。
硬度120mg/L未満の軟水を選び、迷った場合は硬度60mg/L以下を目安にしてください。
調乳に水道水は使える?まとめ
日本国内で通常どおり飲用できる水道水は、粉ミルクの調乳に使用できます。
水道水を一度沸騰させ、粉ミルクと混ぜる時点で70℃以上のお湯を使用しましょう。
水道水、湯冷まし、ウォーターサーバーには、次のような違いがあります。
・水道水は費用を抑えやすく、基本的な調乳に十分使える
・湯冷ましは冷たい水だけで粉を溶かすためのものではない
・商品表示で認められていれば、70℃以上で溶かしたあとの調整に湯冷ましを使える
・ウォーターサーバーは時短になるが、温度や衛生管理の確認が必要
・水の種類にかかわらず、粉と混ざる時点で70℃以上にする
・水道水に異常がある場合は、自治体の案内を優先する
高価な水を選ぶことより、安全な軟水を正しい温度で使用し、清潔な器具で調乳することが大切です。
家庭の予算や授乳回数も考えながら、無理なく安全に続けられる方法を選びましょう。
参考資料
・厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」
・厚生労働省「哺乳ビンを用いた粉ミルクの調乳方法」
・一般社団法人Jミルク「乳と乳製品のQ&A」
・乳児用粉ミルクメーカー各社の調乳方法・商品案内