※「母乳育児を成功させるための十か条」
WHO/UNICEFが1989年3月に共同で発表。お母さんが赤ちゃんを母乳で育てられるように、産科施設とそこで働く職員が実行すべきことを具体的に示した十か条。

1 母乳育児推進の方針を文書にして、すべての関係職員がいつでも確認できるようにしましょう。 
2 この方針を実施するうえで必要な知識と技術をすべての関係職員に指導しましょう。 
3 すべての妊婦さんに母乳で育てる利点とその方法を教えましょう。 
4 お母さんを助けて、分娩後30分以内に赤ちゃんに母乳をあげられるようにしましょう。 
5 母乳の飲ませ方をお母さんに実地に指導しましょう。また、もし赤ちゃんをお母さんから離して収容しなければならない場合にも、赤ちゃんの分泌維持の方法を教えましょう。
6 医学的に必要でないかぎり、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにしましょう。
7 お母さんと赤ちゃんが一緒にいられるように、終日、母子同室を実施しましょう。
8 赤ちゃんが欲しがるときは、いつまでもお母さんが母乳を飲ませてあげられるようにしましょう。
9 母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないようにしましょう。
10 母乳で育てるお母さんのための支援グループ作りを助け、お母さんが退院するときにそれらのグループを紹介しましょう。