リビング福岡 6月2日掲載記事 |
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質問 |
「体力がなくお産が心配です。妊娠中に出来るスポーツはありますか?」 |
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解答 |
妊娠前にスポーツをしていた人は肺活量の多さや腹筋の強さでお産の時の「イキミ」に有利です。 |
しかし妊娠中のスポーツにはいくつかの制約があります。妊娠中は子宮で前方移動した重心を元にもどそうとするため、背中の筋肉の緊張が強くなり腰背痛が起きやすくなります。 |
また骨盤の中の血管が圧迫され下肢の血液が心臓に戻りにくくなり、,静脈瘤ができやすくなります。重力下の過度の運動はそれらに更に負担をかける可能性があります。 |
したがって妊娠中は浮力を利用した妊婦水泳がベストです。妊婦水泳は海女さんに安産の人が多いことからヒントを得て始められました。しかし冷水での水泳は皮膚の血管を収縮させ一般の妊婦さんには良くありません。温水での水泳は血管を拡張させ血流障害を改善し不定愁訴の予防になります。 |
妊婦水泳は心肺機能と腹筋の力を強めお産の時のイキミが楽になると同時に安産効果に優れていることが証明されています。 |
妊娠中の正しい環境づくりの第一歩は妊婦さん自身が幸せに満ち充実した毎日を過ごすことです。妊婦水泳の目的は「やせる」ためではなく、精神的にも肉体的にもより健康になることであり、なぜか「つわり」にもたいへん効果的です。水泳を通じての仲間との楽しい会話や自然な人間関係は、妊娠生活をさらにすばらしくするでしょう。 |
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